変化してきた高級料亭

高級料亭というと、「船場吉兆」の産地偽装や食べ残し再提供で一挙に有名になりましたね。高級料亭は会社の接待や商談、国会議員の密談などに使われるところというイメージです。お店によっては紹介がないと利用できない、いわゆる「一見さんお断り」のところもあるようです。バブルの頃は東京の赤坂の高級料亭が立ち並んでいた通称「黒塀通り」あたりは、夜になると店の前には国会議員などの黒塗りの車とボディーガード集まっていて、赤坂を代表する光景でもあったそうでが、バブル崩壊後はお店も一軒また一軒と姿を消していったようです。高級料亭ともなると伝統的のあるりっぱな建築でしょうから、昔ながらの風情のある町並みが徐々になくなっていくというのは寂しいですね。高級料亭は日本文化の集大成の場でもあるそうです。料理や器、数寄屋造りの建物、日本庭園、美術品や調度品、芸妓や邦楽などの正統派の日本文化を堪能できる場なのですね。閉ざされた空間で庶民には無縁といった感のある高級料亭でしたが、最近では開放されて一般層の利用が増えてきているようです。企業の接待や国会議員利用が激減したことにより、高級料亭もそれまでのプライドあるスタイルを替えたり、利用しやすい価格設定にしたりで新しい顧客層を呼び入れているようです。

築地の高級料亭「新喜楽」

「新喜楽」は東京の築地ある老舗の高級料亭です。昔は伊藤博文もよく利用していたということで有名で、現在も国会議員が得意客としてリストされているそうです。芥川賞や直木賞の選考が行われる場所としても有名です。建物は関東大震災後に建設されたあと度々増築と改修が施されている数寄屋の名作と言われ、大広間は関東一の広さを誇ります。こちらは庶民には敷居が高い高級料亭と言えそうですね。

ランチを楽しめる高級料亭

高級料亭でランチを提供しているお店も多くなりました。麻布の「有栖川 清水」では、プリンスホテルの会員になるとレディス期間限定で6000円で料亭の味が楽しめるそうです。新橋の「末げん」では、かま定食(親子丼)が1050円。「末げん」は明治42年創業の老舗料亭で、三島由紀夫が最後の晩餐をした場所だそうです。銀座では「料亭 石蕗」で石蕗昼御前が2500円、「せきてい」のお昼の懐石料理4500円から、「和久多」のお弁当は2100円からとリーズナブルな価格で高級料亭での食事が楽しめます。

赤坂の高級料亭「金龍」

東京の赤坂にあった「金龍」は、2006年に閉店してしまった高級料亭です。国会議員や著名人に利用されていたそうで、日本の伝統的数寄屋建築家として有名な吉田五十八の芸術的建築物だそうです。さすがに取り壊されることなく保存されているのですが、再活用されるという情報もあります。新展開での営業とのことなので、どんなふうに登場するのか楽しみですね。

2010年03月10日のありがたい言葉
我々の人生は我々の後にも前にも、側にもなく、我々の中にある。byプレヴェール
21時56分07秒最終更新